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GA4・GTM・Google 広告のタグ検証のおともに。Chrome拡張機能「Tag Assistant」解説【#現場で役立つGA4】

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こんにちは、JADEのコンサルタントの郡山です。

今回は、Google タグの動作確認などで利用されているGoogle Tag Assistantの機能について解説します。

Google公式のChrome拡張機能が複数存在するため、どれを使えばいいのか改めて整理しました。

WebサイトにGA4やGoogle 広告、Googleタグマネージャーのタグを実装・運用する際は「設定したタグが適切に動作(ユーザー行動やCVなどの計測)しているか」といった検証をするフローが重要です。

自社サイトに実装されたタグの整理や検証をする際に便利なTag Assistantの基本的な機能を覚えていきましょう。

 

「Tag Assistant」と「Tag Assistant Companion」どちらの拡張機能を利用すれば良いのか

まず最初に触れたいのが「どの拡張機能を利用すれば良いのか」という点です。

現在、Webサイトに実装されたタグの動作確認をする目的で利用できるGoogle公式の拡張機能が2つあります。

この2つの拡張機能を統合して「Tag Assistant」のみ今後は利用できるようになると発表されました。

Tag Assistant Companion とTag Assistantを両方インストールしている場合、Tag Assistant Companion は今後数ヶ月以内で自動でアンインストールされると発表されています。

元々はTag Assistantが廃止になる予定で(Legacy)という位置づけになり、後継に当たるTag Assistant Companion が登場しました。

しかし、Tag Assistantのほうが再び正式な拡張機能という位置づけに戻り、拡張機能を統合するといった流れになりました。ややこしい。

参考:Google revives Tag Assistant

 

Chromeブラウザ拡張機能「Tag Assistant」について

Tag Assistantとは、Chromeブラウザに追加する拡張機能の一つで、主に下記のような役割を担います。

 

01. ウェブページに実装されているGoogleアナリティクス、Google 広告、Googleタグマネージャーのタグの発見

拡張機能を有効化すると、タブで開いているページに実装されたGoogle タグを検知します。

Tag Assistantをブラウザに固定表示させておくと便利です。

自分が管理していないタグが実装されていないか確認する用途などで便利そうですね。

また、旧バージョンのGA(ユニバーサルアナリティクス)が利用されていた頃は、検知したタグごとに4色のラベルが表示される機能がありました。

緑色であればタグ実装に問題がないが、黄色や赤色のラベルの場合はタグ設定に問題があるとひと目で確認できてとても便利でした。

GA4を計測するGoogle タグに対しても、そのようなラベル表示ができるようになると嬉しいですね。

 

02. タグのトラブルシューティング(デバッグ)

Tag Assistantの拡張機能を有効化したサイドバーから、タグのトラブルシューティングをすることができます。

https://tagassistant.google.com/の別タブを展開して、調査するURLに実装されたタグの動作状況を検証することが可能になります。

自分のGoogle アカウントに権限があるGA4やGTMのタグごとの動作状況を確認できるので、ページ閲覧時や特定のリンクのクリックなどのタイミングで何のタグが配信されているか簡易チェックする用途が考えられます。

 

03. Google タグを適切に導入するためのガイダンス(今後実装予定)

引用:chrome ウェブストア「Tag Assistant」

Google タグの実装手順を教えてくれる機能が今後実装予定です。

どのような機能かはまだ詳細がわかりませんが、Google タグの正しい実装方法について案内をしてくれる機能は初心者にとって嬉しいですね。

 

04. Googleタグマネージャーのプレビューモードの操作性向上

Tag Assistantを導入する最も大きなメリットは、Googleタグマネージャー(GTM)で実装するタグの動作確認をしやすくなるという点です。

GTMでは、管理画面上で作成したタグを公開する前に動作確認をする「プレビューモード」という機能が備わっています。

プレビューモードはTag Assistantを導入しなくても利用可能ですが、導入することで操作性や動作安定性が向上します。

 

Tag Assistantを導入しないGTMプレビューモードのブラウザのタブ構造

Tag AssistantなしでGTMプレビューモードを実行すると、

  • GTM管理画面やプレビューモードのUIを開いているタブ
  • プレビュー対象ページ(検査するページ)を展開した独立タブ(ポップアップ)
  • Chromeブラウザのデベロッパーツールを展開した独立タブ(ポップアップ)

このように、検証するページを開くタブが独立して展開されてしまいます。

このタブはChromeブラウザの基本的なUIとは異なり、戻る・進むなどのボタンが省略されているという点や、デベロッパーツールを起動すると更に別の独立タブを展開してしまうという特徴があります。

このような形で検証作業を進めると、一つ一つの操作やチェックに手間がかかることが多いことがデメリットとして挙げられます。

 

Tag Assistantを導入したGTMプレビューモードのブラウザのタブ構造

Tag Assistantを導入することで下記のようなメリットがあります。

  • 通常のChromeブラウザのタブとしてプレビュー対象ページを検査するタブを開ける
  • iframe内で動作するタブの検証ができる
  • プレビューモードの動作安定性が高まり、不具合等でプレビューモードが適切に動作しないケースが防げる

プレビューモードのUIタブとプレビュー対象ページのタブを分割して並べると検証しやすい

 

Tag Assistantの活用シーンについて

Tag Assistantは主に下記の様なシーンで活用できます。

  • 閲覧しているWebサイトに実装されたGoogle タグの検出
  • GA4やGoogle 広告のタグの配信に問題がないか、動作検証をする
  • iframe内で動作するタグの動作検証をする

GTMを利用するユーザーにとっては非常に便利な拡張機能なので、ほぼ必須レベルの機能だと思います。

個人的には、GTMを利用していない場合でもGoogle タグの動作確認ができる機能として扱いやすくアップデートされていくことを期待しています。

 

Tag Assistant導入で、安全なタグ運用を

ウェブサイトにさまざまなタグを実装して、それらを適切に運用する重要性は非常に高いです。

Googleタグマネージャーでそれらを管理して活用していくという判断をすることも多いので、拡張機能「Tag Assistant」を未導入の場合はこの機会に検討すると良いと思います。

Tag Assistant Companion については、記事執筆時点では問題なく利用できています。

しかし、利用できなくなるまで使い続けるという判断は予期せぬトラブルに繋がることもあると考えています。

安全にタグを管理・運用するためにChrome拡張機能を利用するなら、今のうちにTag Assistantに切り替えておくと良いでしょう。

 

 


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