JADEブログ編集部の船津です。本日は採用面接についてお届けします。
転職活動においては、書類選考のあとの面接に向けて、多くの方が応募先の企業のサイトを熟読し、カルチャーや採用システムについてしっかりとリサーチするのではないでしょうか。転職の口コミサイトでリアルな声を拾い、ご自身に合う社風かどうかを確かめる方もいるでしょう。それで言うと、JADEはまだ設立から5年が経ったばかり。JADEの面接についての情報はそんなに豊富ではないかもしれません。
JADEに転職を考えている方にとって「採用ページには構造化面接と書いてあるけど、実際はどんな感じなの?」「4人との面接って同時に4人から質問されるの?」などの疑問を解消するべく、この記事では、JADE社員による座談会をもとに、システムの特徴や実際の面接の雰囲気など、採用ページには書かれていない情報を中心にお届けします。専門領域の未経験者でも活躍できる可能性や、面接準備などにも触れていますので、ぜひごらんください。
〈座談会参加者(在籍期間)〉
コンサルティングチーム:中嶌(2ヶ月)・藤井(1年11ヶ月)・畑田(3年2ヶ月)・小坂(2年11ヶ月)・篠原(3年6ヶ月)
エンジニアリングチーム:淺津(2年4ヶ月)
メディアチーム:船津(11ヶ月)
※参加メンバーの詳細はこちらをどうぞ チーム - 株式会社JADE
【もくじ】
- JADEの面接の特徴――構造化面接と採用委員会の仕組み
- 構造化面接の「4人と面接」とは?
- 面接では何を聞かれる?実際の質問内容から
- 「準備」<「自然体」
- 4回の面接、まとめるか別日にするか?
- 面接官の質問スタイルと評価のバランス
- 面接の印象と実際では?「怖い」から「楽しい」へ
- 採用委員会はどう決めているのか
- 役員面接は和気あいあい?
- 自然体でぜひJADEの面接にいらしてください
JADEの面接の特徴――構造化面接と採用委員会の仕組み
JADEの面接システムの特徴は、「構造化面接」と「採用委員会による評価」の2点です。これらがどのように機能しているのか、メンバーたちの声から探っていきましょう。
〈JADEの面接プロセスの図〉
〈構造化面接の図〉※いずれもJADEの採用ページより
淺津 システムの特徴的な枠組みとしてはこの2つかなって感じはしますね。あと、「JADEらしさを評価指標として導入している」のが、僕はすごくJADEらしいなと思いますね。
――カルチャーフィットを重視しているというところですよね。面接の役割分担はどのように決まるのでしょうか?
小坂 コンサルタントの場合は、受ける方の履歴書や職務経歴書などを見て専門スキルがありそうな分野の担当者が呼ばれます。たとえば広告メインの応募者であれば広告をやっている人が呼ばれます。SEOであればSEOの方が、コンテンツマーケティングをやってそうだなと思ったらコンテンツに強い人がアサインされます。それぞれ評価項目を2〜3個ずつ割り当てて、特に多角的に見たい項目があれば複数名に同じ項目が割り当てられます。
藤井 私の専門はSEOなのですが、一度広告メインの応募者の面接官にアサインされて、なんでだろうと思ったんですけど、話を聞いたら「検索クエリ理解について聞いてください」と言われました。確かにそれなら広告をやるにもSEOをやるにも両方で必要な知識だから、私にも聞けるなと思って安心しました。
――そうだったんですね。経営層の方がおっしゃっていたことで印象的なのが、採用側にとっても、とても安心感のあるシステムだということ。自分ひとりでは仮に判断を間違えてしまう可能性があっても、そういうことが起きづらいようになっているシステムであると。
藤井 そうですよね。1人で「この人採用するべき」とか「採用すべきでない」と判断するのは、ものすごく勇気がいるんですよね。他の3人の方の評価を踏まえた上で採用委員会で議論して決めるので、自分ひとりの意見だけで本来欲しかった人材を逃してしまったみたいなことにならないという安心感があると思います。
構造化面接の「4人と面接」とは?
採用ページに「構造化面接4〜5人」と書かれているように、4〜5人の面接官とそれぞれ個別に面接をするシステムとなっています。
淺津 構造化面接については、これを読んでおくのが良いです。
――なるほど、エンジニア界隈では、構造化面接は一般的なものなんですよね。恥ずかしながら私の面接前の理解不足を話します。構造化面接って?と思いJADEの採用ページを見ると「4人と面接します」と。いざ面接日程を決める段階で「構造化面接って1人×4回なのか! 4人×1回ではなく」と気づきました。皆さんは「4人と面接、1人ずつ計4回」と聞いて第一印象はどうでしたか?
小坂 多い。
淺津 多いですよね。それだけ聞くことあるんだなって感じました。
藤井 そもそも一般的な転職の面接の場合、1次面接、2次面接、最終面接みたいな形が多いですよね。面接のフローが多ければ多いほど、その間に「内定が決まりました」と言って辞退される方が出てくると思うので、面接回数を減らそうという流れが前職ではありました。そんな中で1次面接だけで4人、4回ってへぇ~と思いました。
中嶌 私も同じで、4人と合計4時間やるのか、とはなりました。
――先ほど、それぞれ評価項目を2〜3個ずつ割り当てるとのことでしたので、単純計算で8~12項目について聞かれる、と。採用ページを見ると、コアスキルについて5項目、専門知識の例として4項目挙げられています。回数はこれが妥当なんだなと感じてました。篠原さんはまだ構造化面接の制度が導入される前に入社されたとうかがいましたが、いかがですか?
篠原 そうなんですよ、構造化面接は体験していないんです。今日は受ける側でなくて面接官側として発言しますね。
面接では何を聞かれる?実際の質問内容から
採用ページにも書かれていますし、参加者の発言にもあった通り、JADEの面接では、専門スキルだけでなく「JADEらしさ」も重要な評価項目です。具体的にどのような質問がされ、どのように評価されているのでしょうか。
小坂 面接官の立場だと「JADEらしさ」が評価が一番難しいですね。「JADEらしさ」の質問だけではなく、その他の質問からもカルチャーフィットを見るようにしています。
――そうなんですね。それで言うと「JADEらしさ」の質問項目ってどういう質問があるんでしょうか?
小坂 私は、主に仕事への姿勢や価値観が見えるような質問や、チームでの協力体制に関する質問をよくしますね。
――この質問は決まっているんですか? 自由に選べるんですか?
小坂 質問項目のデータベースはあるので、その中から選んでもいいですし、それ以外で自分で作ってもいいです。
――なるほど。カルチャーフィットと採用サイトには書いてありますが、それは構造化面接の一次面接のところで可視化されるという理解で良さそうですね。この方はJADEに合いそうだな、活躍されそうだなということが。
小坂 ある程度は判断されると思います。
――JADEで活躍できる方にはどんな特徴がありますか?
小坂 自分を飾らないというか、自分を大きく見せすぎない方がいいかなと思います。自然体でありのままを見せてくれる人が、実際に入社した後もチームに溶け込みやすいですね。
――となると、面接の準備と言うより……
小坂 受けるにあたっての準備は正直ないかもしれないですね。面接官側も気負って準備しているわけではないので、特別な対策より自分らしさを見せることに集中した方がいいと思います。
「準備」<「自然体」
JADEの面接に向けて特別な準備は必要ないようです。むしろ、自然体でありのままの自分を見せることが大切だと言います。
藤井 自分のスキルをどう見せるか考えるより、そもそも私は紹介者の方から「能力も大事だけど、カルチャーフィットを重視して採用する」と聞いていたので、素直に話した方がお互いのためだと思って、特に準備せずに臨みました。
篠原 準備と言ってもそこまでやれることもないので、自然体が良いと思いますよ。
――カルチャーがフィットしないと、スキルが高くても採用されないケースはありますか?
小坂 明言はできないですが、「このスキルはすごくあるけど、JADEの中でうまく働けているビジョンが見えない」というケースはあるかもしれません。
4回の面接、まとめるか別日にするか?
畑田 日程調整の話になりますが、私が前職から転職する時は働きながら複数社の面接を受けていたので、時間調整が難しく躊躇しました。他社の面接も受けているのに、JADEだけで4回もあるし大丈夫かなと。
藤井 ただ今のJADEの一次面接は原則としてオンラインなので、移動時間がかからない分、楽かなと思います。
畑田 あと大事なのは、4回続く構造化面接で1回失敗したと思っても引きずらず、次に切り替えることですね。
小坂 1回目で心折れてしまうともったいないですから。
――皆さんは4回の面接をどう調整しましたか?「有給取って1日にまとめる」というやり方もありますが、気持ちをリセットするなら別日の方がいいかもしれません。
藤井 1日にまとめた場合でも30分くらい間を開けるなど工夫するといいですね。連続だと体力的にきついので。
――個人的な事情や現職との兼ね合いもありますが、オンライン面接ならではの調整がしやすいメリットは活用してほしいですね。
面接官の質問スタイルと評価のバランス
JADEの面接では、各面接官が担当分野について深く質問します。そのプロセスと評価方法について、面接を受けた側と面接官側の両方の視点から語られました。
藤井 私はTwitter/Xにも書いたんですけど「PageRank の意味を教えてください」と聞かれて、SEO経験者なのに PageRank の意味が全く分からなかったんです。頭の中は「なんだっけ、それ?」「あれ、今も評価に使われてるんだっけ?」みたいな状態で。前職であまり検索エンジン側の細かいところを意識してなかったのもあり、分からないなりに無理やり「昔使われてた指標じゃないですかね」みたいなことをひねり出して。
――答えられないと不利になると思いましたか?
藤井 それに対して追加で質問が来て、「ということは、こうこうこういうことですか」みたいに。「え、そこ掘り下げないでくれ…!」(汗)と思いながら、一生懸命自分が思い描く架空の PageRank について必死に説明しました。でも、特に笑われたり、「終わった、こいつダメだな」みたいな表情をされなかったのが救いでしたね。
畑田 構造化面接の細かい順番は忘れましたが、私が受けたときは、Web技術についての細かい質問をされて、全然分からなかった記憶があります。
淺津 Web技術パートは、確かに細かいかもしれませんね。でも面接する側になると、別にその一点を知っているかどうかというよりも、全体的な知識や意識をやっぱり見ているし、知っているかどうかについて確認しないといけないから、追加の質問が増えるのも分かるんです。
小坂 特に経験年数が浅い方や若手人材には、答えられないことを前提に質問していることもあるので全く問題ないんですけど、確かに聞かれる立場で想像すると「自分がこのレベルで聞かれて全然答えられなかったら、しんどいだろうな」というのも分かります。
篠原 分かりますね。
中嶌 受ける側の視点だと、この分野に関して構造化面接で1回聞かれたので多分今後聞かれることないなと思っていたのが、次回以降で繰り返し質問されることがあったんです。これは全く想定しておらず「あ、まだこの類の質問があるんだ」と思いました。かつ自分があんまり答えられなかったところだったので、その時は「多分確認してくださってるんだろうな」と思いましたね。
面接の印象と実際では?「怖い」から「楽しい」へ
面接前は緊張していた参加者も、実際に受けてみると意外と楽しい、または思っていたほど怖くなかったと語っています。
中嶌 私はめちゃくちゃ緊張しました。JADEブログを読みこんでいた状態だったので、すごい方々が来るんだろうなという感じ……
――私もかなり緊張したのを覚えています。藤井さんは面接が楽しかったと言っていましたが、どういうところが楽しかったですか?
藤井 社外の人とSEOの話をする機会がなかなか自分にはなかったので、それができたのが楽しかったですね。聞かれたことに対して考えて答えるだけではなく、こっちから「こうじゃないですか」みたいな逆質問もできて、最終的には普通の会話になるんですよね。面接という形だけれども、後半はほとんど会話してたり、仕事の悩みを普通に話したりしたので楽しかったですね。JADEの面接はそもそも「志望動機は何ですか」みたいな、よく聞かれるテンプレート質問が一切なかったです。「複数受かったらどこに決めようと思いますか」とか「うちは第何志望ですか」みたいなことも一切聞かれないですし。
――他社との違いを感じた方はいますか?
畑田 当時の転職活動の際に、広告の専門職種を探して受けていたんですけど、よく聞かれたのが「Web広告で大事なことって何だと思いますか」みたいな質問でした。バーっと答えるじゃないですか。でも「ありがとうございます!(以上!)」みたいな反応だと、これは果たして良いと思ってるのか、悪いと思ってるのかが全くわからない。それに対してJADEはスキルに対しての質問が多くて、具体的な質問をして、それに対して返す形で、きちんとスキルを評価されているという感覚がすごくありました。
淺津 エンジニアの場合は、たとえば設計についての質問とかネットワークの仕組みについての質問とか、コーディングインタビューがあってその場でコード書いてくださいという形だったりとか。そういう感じで本当にスキルをより評価しているなと思います。
採用委員会はどう決めているのか
採用委員会では、面接官がそれぞれの評価を持ち寄り、総合的に判断していく仕組みです。客観的な評価を重視しているため、個人の偏った判断が採用に影響することは少ないです。
――JADEの採用委員会は、経営層・マネージャーだけの意見ではもちろんなく、面接官の皆さんが定量評価を持ち寄るみたいなイメージです。他社だとそこまで定量的でなく、マネージャーによる属人的判断も発生することも避けられない気がします。JADEの採用委員会では評価が割れるケースもありますか? この分野はすごく強かったけど、この分野はいまひとつだった、みたいなので割れるとかそういうことですかね?
篠原 いや、割れ方については、少し違っていて、その人を採用するか・しないか・どちらかというと採用、とかの判断が割れるという意味です。採用委員会は構造化面接を担当した4人でやるので、それが半々になってしまうのはあり得ると思います。
小坂 面接後に各評価項目に対して自分なりのスコアをつけて最終的に4段階で決め、自分の中で決めて採用委員に持ち寄るっていう流れなので、そうなります。
淺津 以前ある職種の募集で、枠が少ない中、有力な候補者が2名いて、どちらを採用するべきかでかなり議論したことがあります。それぞれに別々の強みがあって、Aさんはこの項目がいい、Bさんはこの項目が強み、という感じでした。最終的には、「今のフェーズで必要なスキルセットをより多く持っている人はどちらか」という判断基準で着地しました。
小坂 その時も枠の制限がなければ複数人取りたい、みたいな話をしたのを覚えています。
役員面接は和気あいあい?
役員面接については、多くの参加者が予想外に和やかな雰囲気だったと語っています。緊張して行ったものの、実際はリラックスした会話が中心だったようです。
藤井 役員面接といえば、小西さんは構造化面接で一度お話していたので、そんなに緊張しなかったんです。長山さんも、私の職務経歴書の一部を見て趣味がらみの質問をしてくれて笑顔が見えていたので、そんなに怖くなかった。伊東さんだけ表情を読めなかったんです。「JADEに入って何かこういうことをやりたいみたいな希望、これからやってみたい仕事とかありますか」という質問をされた時に、「いや、私、常に行き当たりばったりで生きてるので」って言ったら、伊東さんが表情は読めないまま、サムズアップしてくれて、ホッとした記憶があります。
篠原 伊東さんっぽいエピソードですね。
淺津 私は「秋葉原と渋谷どっちに行くことが多いですか」とか聞かれたな、ぐらいの記憶しかないですね。役員面接はかなりあっさりだったような気がします。
小坂 役員面接の時、長山さん遅刻してきましたね。
――いい話ですね!
小坂 入ったら小西さんからちょっと気まずそうに「長山さんは5分遅刻までは遅刻だと思ってなくて」って言われました。
――普通の会社だったら、転職サイトの口コミに書かれそうなエピソードも、JADEらしさ(?)がありますね。
自然体でぜひJADEの面接にいらしてください
JADEの面接は、一見ハードルが高そうに見えますが、座談会の参加者たちの声を聞くと、実際は自然体で臨めば良いことがわかります。構造化面接と採用委員会というシステムは、応募者のスキルを多角的に評価するためのもので、公平な採用が実現されているのが伝わると良いなと思います。
多くの会社と同様に、JADEでもスキルだけでなくカルチャーフィットを重視しています。まだスキルが発展途上でも、JADEで活躍できる素質があると見られれば、チャンスがあるということ。「歴戦のボスじゃないと入れない」。入社前はそんなイメージを持っていた社員もいたようですが、いまでは完全に払拭されています。
昨年末に入社した松尾の入社エントリをご覧いただければ、上記もおわかりいただけると思います。
ぜひこの記事を読まれたJADEの面接に興味が湧かれた皆さんと、つぎはカジュアル面談や構造化面接でお会いできることを楽しみにしています!ご連絡をお待ちしております。